抵抗

“小さな抵抗こそが希望になる”というテーマで不定期に記事を書いています。

2022-01-01から1年間の記事一覧

当事者の痛みを理解できるまで

私が高校生の頃、1人の同級生が編入してきた。彼女は東日本大震災を経験して、私の住む県に引っ越してきたらしい。ニュースで取り上げられるような陰湿ないじめことなかったが、クラスは接し方に戸惑っている風ではあった。 ある時、試験勉強のために訪れた…

命の教育

2017年に当時の現行刑法の性犯罪規定が一新されたことは記憶に新しい。性交等強要罪ばかりが注目され議論は収斂したが、その陰で新設された監護者性交等罪も大きな一歩だと評価された。だが、よく見るとこれは主体を監護者に絞る規定であり、監護者は経済的…

夕日

数日経って発芽し、そこから大豆はみるみると成長した。それを見守る子どもど側もみるみると成長していく。「そんなに急いで成長しなくてもいいんだよ」って思わず言ってしまう。成長という言葉が持つこのポジティブな含意が、「脱成長」を議論する際に共鳴…

人権教育

人権を考えるときに重要な概念として「権利の保持者」と「責務の保持者がある」。前者は、生まれながらに人権を持つもの、すなわち市民一人ひとりを指している。だが、市民が人権を学び、社会への参画意欲を高めても、市民の人権を実現する「責務の保持者」…

夫婦別姓にみる女性軽視

夫婦別姓はあくまで選択的夫婦別姓なので当然、類似化できない夫婦の事情に際しては、別姓は認められるべきだと思う。 夫婦同士と別姓の選択を認めている国として、イギリス、ドイツ、アメリカ、ロシアなど。夫婦別氏を原則とする国はカナダ、韓国、中国フラ…